コードさんぽのすすめ

これは GMOペパボ Advent Calendar 2019 2日目 のやつです。年末なので今年やってみてよかったことについて書こうと思う。

 

qiita.com

 

コードさんぽ is 何

開発チームに新しいメンバーが入ってきたときなどに、そのプロダクトのコードに詳しいメンバーを案内役としてみんなで一緒にコードリーディングをすること。要はモブコードリーディングにキャッチーな名前をつけてみた感じ。

コードさんぽという着想を得たきっかけは2つあって、1つ目は「ブラタモリ」というテレビ番組。「ブラタモリ」はタモリさんが街に詳しい人と一緒に散歩するだけの番組なのだけど、街に詳しい人が散歩に同行することで、普段なら気にも掛けないようなものからその街の歴史や変遷がわかるところがおもしろい。ソフトウェアにおいても、ソースコードの中に「歴史的経緯」が現れることがある。よく言われる「技術的負債」もそういったものの一つだと思うけど、その負債がどういう経緯で生まれたもので、これからどう返済して行くつもりなのか、といったことを新しく入った開発者に伝えていくことはけっこう大事なことだと思う。なにも知らずに開発に入って技術的負債にぶち当たると「このコードつらい...」となるかもしれないけど、こういう経緯で今イケてないので今後こうしていきたいですというのを伝えるだけでも、比較的ポジティブに開発に入っていけるのではないかなぁ、という狙い。

もう一つはゲームさんぽという動画。名前もここから借りている。これは精神科医と一緒にDetroit Become Humanをやってみたり、城の専門家とSEKIROをやってみたりすることで、専門家ならではの視点のすごさ・独特さを楽しむコンテンツ。めちゃくちゃおもしろいので見てほしい。今回のコードさんぽはもともとWebアプリの開発をしていたメンバーがiOSアプリの開発に入るという形だったため、iOSアプリ開発者がアプリケーションのコードをどのように読んでいくか、というのを伝えることができればという狙いがあった。ペアプロ中に便利なツールやキーバインドを知るというのはよくあることだと思うけど、コードリーディングに関しても効率的なコードの読み方だったり設計の把握のしかたなどにおいても同じようなメリットがありそうだと思う。

 

やってみた感じ

突発的にやったというのもあって、さんぽというよりも説明的な感じになってしまったのは反省。でも、全体の設計がどうなっているかとか、コードをどう読んでいくといいかとか、現状抱えている問題はなにかとかをさんぽを通して共有できたのはよかった。チームメンバーの中で共通認識ができたという感触が、その後の日々の会話やコードレビューなどを通して感じられたので、ある程度成功した感触がある。今後もメンバーが増えたタイミングとかでやっていきたい。

 

参考

これ長いけどおもしろいから何度もみちゃう。

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歩荷という仕事を初めて知った。続きが楽しみ。

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